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「孝行修行」― 天倫に目覚める道
■ 天地の理(ことわり)と天倫の縁
私たちは、父の骨と母の肉を受けてこの世に生まれます。
この“生命のつながり”こそが 天倫(てんりん)であり、
人が作った道徳ではなく 天地が授けた自然の摂理 です。
昼と夜、陰と陽が調和して世界が成り立つように、
人の一生もまた 宇宙の循環の中に置かれたひとつの流れです。
生まれる瞬間、
私たちは母の胎の中で“ひとつ(元の光)”を借り、
最初の泣き声とともに
宇宙の理(ことわり)を学び始める存在となります。
■ 生と死は、天が授ける道
天の理を伝える言葉には、こう記されています。
「生と死は天界から与えられる。
真理は、生まれた瞬間からすでに備わっている。」
人は、食べ物や着る物を心配する以前に、
すでに 天から与えられた生命の道を持っています。
親を通して生まれるということは、
単なる血縁ではなく
天の計らいによって与えられた天倫の縁なのです。

■ なぜ「孝」が大切なのか
孝(こう)は、
単なる“親孝行”という道徳ではありません。
それは
生命の源へと心を戻す行(ぎょう)であり、
自分自身の魂を澄ませるための道です。
先祖を敬うことは、
過去のためではなく
自分の魂の光を守るための行いです。
■ 人として大切にすべき「つながりの理」
天地の理は、人の関係にもそのまま現れています。
本来、人として大切にすべきものは
親子、家族、そして人と人の心を結ぶ “つながりの理” です。
しかし人は、生きるうちにその理を忘れ、
自分の本質を見失ってしまうのです。
「人は裸で生まれ、裸で帰る。」
すべては五行へと還り、
肉体は土へ戻りますが、
霊魂は本来の場所へ帰るのです。
■ 魂が明るく帰るために
霊魂が本来の光を取り戻すかどうかは、
生きている“今”の心と行いで決まります。
だからこそ、
親を敬い、先祖を忘れず、
生命のつながりを大切にすることが
魂が明るく帰るための最初の一歩となります。
孝は “昔の道徳”ではなく、
生命の道・魂の道・天倫の理 なのです。
■ 天倫に目覚めるということ
天倫に気づくとは、
“自分はどこから来て、どこへ帰るのか”を思い出すことです。
天の理に耳を澄ませ、
生命のつながりを敬い、
心を澄ませて生きること。
それが 孝行修行の本質であり、
魂が永く輝くための道なのです。



