心が澄み、
やさしく整ったとき。
その静かな状態を、
「元心」といいます。
真実の心は、
宇宙と「私」を
ひとつにします。


天の導きにより、日本へ
私は韓国で長年にわたり、自然の摂理と陰陽の理(ことわり)を学び、
「天」と「人」を結ぶ修練の道を歩んできました。
その歩みの流れの中で、
天の導きにより、日本へと向かうことになりました。
それは突然の決断というよりも、
以前から心のどこかで感じていた、
静かで必然的な流れのようなものでした。
日本はかつて「心の国」とも呼ばれるほど、
繊細で美しい感性を育んできた土地です。
しかし今、多くの人々が
言葉にならない「目に見えない疲れ」を抱えています。
私は、その心の奥にある小さな灯を
再び思い出すきっかけを届けるために、
この地に立っています。
この歩みの中で私が一貫して向き合ってきたのは、
特別な力を与えることではなく、
人が本来持っている「整う力」を思い出すことでした。
その考えと実践の一端を、
一冊の小さな冊子にまとめています。
この冊子には、
私自身の修練の歩みとともに、
自然の変化と人の意識の関係について、
できるだけ率直な言葉で記しています。
答えを与えるための本ではありません。
読みながら、
ご自身の心に問いを向けるための一冊です。

道
みち

今、日本に必要なこと
かつて日本には、
自然と人の心が深く結びついていた時代がありました。
季節の移ろいに耳を澄まし、
目に見えないものを大切にしながら、
人は自分の内側を整えて生きていました。
しかし現代では、
情報や速度に追われる中で、
心の軸を見失っている人が少なくありません。
今、日本に本当に必要なのは、
新しい思想や理論ではなく、
自然の摂理――「理(ことわり)」を
もう一度、体感として思い出すことだと感じています。
私は、そのための「方法」を、
特別な人のためではなく、
日常を生きる一人ひとりの中に届けたいと考えています。
山に籠もる修行ではなく、
人の中で、人と共に、
心を磨いていくための在り方として。
理
ことわり


To return to the Origin is to awaken the heart — the beginning of true harmony.
「元」に還ることは、「心」が目覚めること。そこから真の調和が始まります。


